内部監査の機能向上を通じてCSR(企業の社会的責任)を果たし、良質な経営を効率的に引き出すことができるようなコーポレート・ガバナンス構築を目的として、経営目標の効果的な達成に向けた戦略的な内部監査の設計・運用を支援致します。
内部監査とは、組織体の組織目標の効果的な達成に役立つことを目的として、合法性と合理性の観点から公正かつ独立の立場で、ガバナンス・プロセス、リスク・マネジメント及びコントロールに関連する経営諸活動の遂行状況を、内部監査人としての規律遵守の態度をもって評価し、これに基づいて客観的意見を述べ、助言・勧告を行うアシュアランス業務、及び特定の経営諸活動の支援を行うアドバイザリー業をいいます。
(一般的な内部監査のサイクル)
・監査計画立案では内部監査の目的・役割に応じた監査テーマ・監査対象(拠点)・監査手続方針・監査体制を決定し、経営層の承認を得ます。
・監査実施では監査対象拠点に対して実施計画を通知することからはじまり、監査対象拠点の実地手続に先立つ分析手続や実地手続(往査等)を行った結果の評価、経営層等への報告を含みます。
・改善・フォローでは課題が抽出された監査対象拠点に対して改善方針案の提案や改善方針の妥当性の評価を行い、目標期間において改善活動を実施します。これらの改善状況についてはフォローアップ監査を実施し、改善状況について経営層等に報告します。
このような定義から考えると、内部監査は活用方法によっては経営者に役立つ機能を発揮すると考えられますが、上場直後の企業の多くは内部監査をこのような位置づけで捉えきれていないと感じております。例えば以下のような内部監査になってしまっているケースがあげられます。
・財務報告目的のリスクに特化してしまっている(いわゆるJ-SOX制度をメインに行っている)
・毎年同じテーマ・監査対象拠点を対象としてしまっている
・内部監査結果に関する経営者報告がマンネリ化・形骸化してしまっている
・他の監査機能(監査役・会計監査人)やモニタリング部署との連携が密に図られておらず、監査業務の漏れ・かぶりが生じてしまっている。
これらのケースでは内部監査の目的・役割を狭めてしまっている、リスクアプローチによる内部監査が徹底されていない、内部監査設計(体制)が全体最適になっていない、等といった原因が考えられます。
内部監査は内部統制の保証・助言機能に留まらず、経営に役立つ情報収集やコーポレート・ガバナンス、リスク・マネジメント強化(CSR強化)といった役割を担うことも期待できます。また、保証・助言機能の対象を「財務報告の信頼」のみならず、「コンプライアンス(法令遵守)」等の領域に拡大することで内部監査機能を向上させることが可能になると考えております。
株式会社ソーシャルクッションでは会計監査人・内部監査設計・運用アドバイザーとして培った知識・経験を活かして、企業の内部監査に関するお悩みを解決できるソリューションを広く・深くご提供致します。
<内部監査設計支援>
・まずは企業における内部監査のお悩みを広く・深くお聞き致します。その上で、企業のニーズに応じたご提案を以下のステップにより行います。
・内部監査の目的の決定
・内部監査の機能・役割の決定
・内部監査の基本設計の策定
・内部監査計画の策定
<内部監査運用支援>
監査を行うためには「監査技術」とよばれる様々な手法が必要となります。単にチェックリストを埋めていくだけでは経営に役立つ課題抽出や情報収集を行うことは困難です。
株式会社ソーシャルクッションでは外部・内部監査人としての知識・経験を活かして経営に役立つ課題抽出や情報収集が可能になるような内部監査手続書の作成、内部監査の運用支援、プロジェクトマネジメントサービスを支提供致します。
なお、内部監査運用支援にあたってはコンサルティング、コソーシング、アウトソーシングといったサービスから、外部型・半常駐型・常駐型といったデリバリーパターンを揃えておりますので、企業のニーズに応じたサービス提供を行うことが可能です。
(企業の社会的責任(CSR)と内部監査の関係)
近年では企業の社会的責任が求められるようになっており、その背景としては以下のような理由が考えられますが、これらの意味するところは企業のコーポレート・ガバナンスや内部統制構築に関する社会的要請の高まりともいえます。
社会的要請に対して適切なコーポレート・ガバナンスや内部統制構築ができているかをチェックする機能としても内部監査は有効であると考えます。(詳しくはCSR・CSR支援のページをご参照ください)